2016年8月1日月曜日

AtomエディタでさいつよのLaTeX環境を構築する

アトム、してますか?
AtomとはGithubが開発した近年注目のエディタであり、ITやWebの界隈の若い人たちには広まってきていますが、アカデミックな世界ではまだEmacsやVim、Visual Studioを使用する傾向が根強く、LaTeXに関する情報もあまり充実しているとは言えません。
そこで今回は、研究室内で数少ないAtom派の筆者がLatex環境の構築について解説したいと思います。

まずは入れるべきパッケージを紹介します。

① latex

AtomからLaTeXファイルを直接コンパイルするパッケージ。
筆者の環境である(u)pTeXエンジンでLatexmkを使う前提で話を進めます。
まずは設定から「TeX Path」を設定し(El Capitan であれば /Linrary/Tex/texbin になるはず)、「Builder」を「latexmk」、「Engine」を「pdflatex」とします。
「Custom Engine」に「latexmk -pdf」と入力します。
出力形式は「pdf」、「Open Result after Successful Build」、「Open Result in BackGround」と「Always Open Result in Atom」にチェック
次にホームディレクトリに .latexmkrc ファイルを作成し、以下のコードを貼り付けます。

#!/usr/bin/env perl

# Commands
$latex            = 'platex -synctex=1 -halt-on-error';
$latex_silent     = 'platex -synctex=1 -halt-on-error -interaction=batchmode';
$bibtex           = 'pbibtex %O %B';
$dvipdf           = 'dvipdfmx %O -o %D %S';
$makeindex        = 'mendex %O -o %D %S';

# Max number of typeset
$max_repeat       = 5;

# Make pdf via dvi
$pdf_mode   = 3;

# Preview application
# $pdf_previewer    = "open -a /Applications/Atom.app";

# Overwrite setting
$pvc_view_file_via_temporary = 0;

これが何をしているのかの解説はこちらこちらなどに任せます。
各自で適宜修正してください。
これで Ctrl + Option + b と押すだけでコンパイルとpdfの更新ができます。
保存するたびに自動でコンパイルしたい場合には「Build on Save」を、ソースジャンプをしたい場合には「Enable SyncTeX」をチェックしてください。



②language-latex

LaTeXの文法に合わせてカラーをつけてくれるパッケージ。
タブ幅や折り返し幅も設定できます。



③latexer

文法や参照の自動補完をしてくれるパッケージ。
BibTeXのcitationなどに非常に便利。


④pdf-view

Atom内でpdfファイルを開くパッケージ。
ズームや上下移動もキーボードからできます(誰かvimのキーバインドで移動する方法があれば教えてください…)。
「SyncTex Reverse sync behavior」は「Click」または「Double Click」にしておきましょう。


これで準備は整いました。
あとは編集して保存するたびに自動でpdfが更新され、クリックでソースにジャンプすることができます。
これでもうSkimもSumatraも不要です。
必要なのはただ1つ、Secom Atomだけです。

※ 2016/10/29 追記





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